‘薬草辞典’ カテゴリーのアーカイブ
タツノオトシゴ
2012/01/12今年の干支は辰ですね。当店にも龍がいることに気が付きました。いつもは棚の隅にある『タツノオトシゴ』です。漢方ではとっても重要な動物性生薬なのですよ。
水族館で『タツノオトシゴ』を見ることはありますが、薬の原料としての『タツノオトシゴ』を知っておられる方はあまりないと思いますのでご紹介しますね。
漢方薬では『タツノオトシゴ』のことを『海馬(かいば)』と言い、難産、強壮などに用いられます。又鎮痛薬として腹痛、打撲傷の治療にも使われます。私の父はリウマチにも使っていました。患者さんはよく効くと喜んでおられました。
漢方では普段口にしないものが薬として使われている事が多いです。私もびっくりすることがあります。又そういった動物性生薬を少しずつ紹介していきたと思います。お楽しみに!!
甘草 (カンゾウ)
2011/10/29芍薬 (シャクヤク)
2011/10/28桂枝 (ケイシ)
2011/10/27『桂枝は味辛温、汗を発し表を調ふ、又衝逆を主どると謂はる、衝逆とは下から上へつきあぐる勢ひを云ふ、動悸、頭痛、息切れ、肩のはり等此衝逆より生ずる者あり、表の陽気虚する時はよく此衝逆を発す、桂枝よく表を救ふ、故に斯く称するものなるべし。又山椒の毒を解すに用ひらる。』(荒木性次著 新古方薬嚢より)
桂枝はクスノキ科の常緑高木の肉桂の皮のことです。
ニッキ、シナモンとしてお料理にも使われます。とてもよい香りで、きな粉たっぷりの京都名物「八つ橋」が思い浮かびますね。
漢方薬では、桂枝は汗を出させ気をめぐらせる発表剤として使われます。
人間の体表面には気(生体エネルギー)が流れおり、気によって身体の機能が維持されていると漢方医学では考えます。冷たい風などにあたると体表面の気の流れが阻害され、発熱・悪寒など風邪の症状を引き起こします。そして気は上にのぼる性質があるので、衝逆(のぼせ)をおこすのです。
桂枝で汗を出させて、体表面を調えて気の流れをよくするのです。
テスト薬草辞典
2011/08/18テスト投稿