‘薬草辞典’ カテゴリーのアーカイブ

蜀椒(ショクショウ)

2017/05/26

漢方の山椒右の写真は山椒(サンショウ)の実です。

俗に「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と言いますが、本当に辛いですね。

漢方では種子を除いた山椒の実のことを『蜀椒(ショクショウ)』と云いまして、「蜀椒味辛温、腹中を温め腹痛を治す。又腹中の虫を殺す力ありと言ふ」ということで、おなかを温める時に使います。

そして蜀椒はフライパンにて軽く火に掛け、気を発散させたものを使います。

これを修治といい、そのままではきつ過ぎるので薬用に適するようにするのですね。

 

漢方のサンショウ写真の左上は山椒の実に種子がついたもので、右はその種子で『椒目(ショクモク)』と云います。

椒目は腹中の水を去ると云われ、また目星の妙薬だそうです。

ほとんどの山椒の実は乾燥すると口が開くものですが、写真の下は口の開いていない山椒の実で毒があると云われています。

身近な食材でも大切な薬になるものがあるのですね!

 

 

2016/03/03

漢方の梅梅の花が咲いていました。

とってもきれいですね。

寒暖の差は厳しいですが、もう春はそこにきているのですね。

 

 

 

 

 

 

 

山薬(サンヤク)

2015/12/02

漢方の山薬山薬は山芋(自然薯)のことです。

山薬は強壮、体力増強に用いられます。

ヌルヌル食品は強壮作用があるといわれますが、その一つの山薬もそうです。

ただし、さほど効果が強いわけではありません。

しかし、そのぶん常食に敵していますので、強壮、体力増強を目的の食品として、ふだんからよく食べるようにするとよいでしょう。

◎ 使用方法

乾燥させた根(山芋)5〜10gを600mlの水で半量になるまで煎じ、これを一日量として服用すれば滋養強壮剤となり、病後の衰弱などに効果的です!

 

 

 

 

枳実(キジツ)

2015/02/10

漢方のカラタチの実『枳実は味苦寒、熱をさまし、しこりを消すの効あり。又痛みをゆるめ腫を去る、故に諸の熱実病又は癰腫等を治するに用ひらる。』(荒木性次著、新古方薬嚢より)

枳実は「カラタチの実」のことで、漢方薬の原料としてよく使われています。

カラタチは、よく家の垣に植えられていますね。

カラタチには棘があり、この棘で腫れ物を刺して膿を出すと、決して化膿することは無いと云われています。

漢方薬では、熱を取り腫れ物を治すのに使われます。

 

 

漢方の枳実右下の写真は、枳実を火上において少し焦げる位によく炙り、修治している所です。

香ばしいとてもよい匂いがするんですね。

 

 

 

 

 

 

 

蓮(ハス)

2014/09/02

漢方の蓮全体を蓮(ハス)といい、食用部分である根を蓮根(レンコン)といいます。

花たくは安眠作用、実は強壮作用があり、葉には解熱、止血作用があり、痔出血などに効果があります。

根(レンコン)の絞り汁は喘息などの咳止めや、口の渇き、二日酔い、下痢、胃潰瘍、腸カタルなどに効果があります。

◎ 使用方法の一例

レンコンの絞り汁を盃に2~3杯飲むと、喘息の咳止めや口の渇き、二日酔い、下痢、胃潰瘍、鼻血などに効果があります。

 

 

金柑

2014/03/27

漢方のきんかん金柑を頂きました。

家の庭で実った金柑だそうで、甘くて美味しいです。

金柑を蜂蜜に漬けても美味しいそうです!

さて金柑は発汗作用が大変優れており、風邪の咳、のどの痛みを治します。

また麻疹(はしか)には、金柑と伊勢エビの殻を合わせて煎じて飲むと、効き目抜群と言われています。

身近な植物でも、スゴイ作用があるのですね。

 

 

大根

2014/01/08

漢方の大根大根はビタミンA、C、葉緑素、ミネラルなど多くを含み、栄養的にもすぐれていますが、さらにとても多くの薬効ももっています。

いろいろな品種があり、春の七草のひとつで「すずしろ」ともいいます。

 

薬効と使用方法の一例

①大根のおろし汁をそのまま飲むか、水あめを加えて飲むと、風邪、百日ぜき、ぜんそく、頭痛、声がれ、のどのはれ、船酔い、二日酔い、食べすぎによる胸やけに効果があります。

 

②大根おろしと古い柿渋を各20mlずつ空腹時に服用すれば中風に効果があります。

 

漢方の大根の種子③大根の種子を炒り、粉末として茶サジ2〰3杯ずつ飲めば、せき、黄疸、下痢に効果があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

枇杷葉(ビワヨウ)

2013/05/20

漢方の枇杷葉庭の枇杷(ビワ)の木に実がなりました!

漢方薬では枇杷の実ではなく、葉を用います。

暑気あたりや咳止めなどには、枇杷葉を煎じて服用します。

湿疹・ただれ・あせもなどの皮膚病には、煎じ液を塗布したり、入浴料にして使います。

また患部に枇杷葉をあてその上から棒灸で温める「枇杷の葉温灸」は痛みを止めたり、ガン患者さんにも使用されています!

とても身近にある植物ですが、自然の恵みに感謝ですね。

 

 

 

 

芍薬(シャクヤク)

2013/05/08

漢方の芍薬庭に芍薬の花が咲きました!

芍薬には白い花と赤い花のものがあり、晩春に可憐な花を開きます。

薬用には主として白花のものが栽培され、秋に根を摂り乾燥して用いられます。

薬徴では結実して拘攣するを主治するとされ、芍薬は筋肉の凝りや引きつりを治します。

昨年は咲かなかったので、今年は咲いてくれて嬉しいです。

写真も上手く撮れました。

来年も咲いてほしいですね!

 

 

 

日々草(ニチニチソウ)

2013/03/30

漢方のニチニチソウ庭木の下に、グランドカバーとして植えてある日々草(ニチニチソウ)が咲きました。

花は短命で3〰5日ぐらいしか保ちませんが、毎日新しい花を咲かせることから日々草といい、排気ガスなど大気汚染に対する耐性も強いので、道路沿いの花壇でも活躍しているそうです。

生薬学的にはvincristineなどの原料となり、抗悪性腫瘍薬として応用されています。

こんなに身近な草花が、癌患者さんにも使われているとはビックリですね。

 

 

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