蜀椒(ショクショウ)

2017/05/26

漢方の山椒右の写真は山椒(サンショウ)の実です。

俗に「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と言いますが、本当に辛いですね。

漢方では種子を除いた山椒の実のことを『蜀椒(ショクショウ)』と云いまして、「蜀椒味辛温、腹中を温め腹痛を治す。又腹中の虫を殺す力ありと言ふ」ということで、おなかを温める時に使います。

そして蜀椒はフライパンにて軽く火に掛け、気を発散させたものを使います。

これを修治といい、そのままではきつ過ぎるので薬用に適するようにするのですね。

 

漢方のサンショウ写真の左上は山椒の実に種子がついたもので、右はその種子で『椒目(ショクモク)』と云います。

椒目は腹中の水を去ると云われ、また目星の妙薬だそうです。

ほとんどの山椒の実は乾燥すると口が開くものですが、写真の下は口の開いていない山椒の実で毒があると云われています。

身近な食材でも大切な薬になるものがあるのですね!

 

 

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