がんの話
2013/10/15先日、現在三重大学医学部付属病院の顧問をされている田島和雄先生の講演をお聞きする機会がありました。
田島先生が愛知県がんセンターの所長をなさっている時、がん患者の生活習慣調査を徹底的になさいました。また日中韓の民族疫学的研究で、高脂肪摂取や運動不足などに起因して、欧米型のがん、特に大腸・乳がんが漸増していることを発表されました。
「飲酒や喫煙の習慣がある人」「野菜を食べない人」はがん罹患率の危険度が増します。おもしろいのはお酒は百薬の長といいますが、お酒に強い人が少量のお酒を飲むのは問題ありませんが、お酒に弱い人がお酒を飲むと、アルコールの分解物であるアセトアルデヒドが代謝されず、遺伝子を傷つけてしまい、がんリスクが高まってしまうそうです!私もお酒に弱いので要注意です。
また糖尿病とがんのリスクも相関関係があり、野菜を多く食べて適宜な運動をすることがが大切です。糖尿病にならないように、特に日本食は世界中の研究者が絶賛するほどバランスのとれた食事ですから、日本食を食べましょう。魚の油のn-3不飽和脂肪酸はがん予防に効果がありますので、肉よりも新鮮な魚を食べましょうというお話でした。とてもいい講演で、もっとお話しを聞きたかったのですが、時間が足りなくて残念でした。最後に田島先生の作られた川柳をご紹介します。
『田島先生のがん予防川柳』
がん予防 イヤイヤならば せぬが良い
がん予防 唱えるだけで コウカあり
がん予防 有酸素運動で ドク流せ
がん予防 禁煙・節酒は ホドホドに
がん予防 浮き世離れの ギン飛ばす