『枳実は味苦寒、熱をさまし、しこりを消すの効あり。又痛みをゆるめ腫を去る、故に諸の熱実病又は癰腫等を治するに用ひらる。』(荒木性次著、新古方薬嚢より)
枳実は「カラタチの実」のことで、漢方薬の原料としてよく使われています。
カラタチは、よく家の垣に植えられていますね。
カラタチには棘があり、この棘で腫れ物を刺して膿を出すと、決して化膿することは無いと云われています。
漢方薬では、熱を取り腫れ物を治すのに使われます。
右下の写真は、枳実を火上において少し焦げる位によく炙り、修治している所です。
香ばしいとてもよい匂いがするんですね。