吉野葛

2015/05/06

漢方の吉野葛森野旧薬草園では『吉野葛』が作られています。

葛はマメ科のつる性植物で秋の七草にも数えられ、非常に繁殖力が強く生命力が旺盛です。

葛の根から取り出した澱粉が葛粉です。

葛粉に砂糖をまぜ、熱湯を注いでかき混ぜて食べる滋養に富んだ『葛湯』は、風邪を引いたりして身体の調子が悪い時に重宝します。

奈良県吉野地方は葛の名産地なのですね。

夏の間、葛は大きな葉を広げ、太陽のエネルギーをいっぱいに取り込んで光合成を行い、葛の根は土壌の養分を吸い上げ葉に送ります。

葛の葉が枯れる晩秋から冬にかけ、夏の間に作られた養分は葛の根に注ぎこまれます。

葛の根に充分に養分が蓄積される冬に深山に分け入り、原料となる葛根を昔ながらの手法で採掘します。

採取した葛根は破砕後に澱粉を抽出し、自然の水で精製されます。

奈良県の吉野地方は冬の寒さが大変厳しく、また清らかな地下水が豊富です。

これらの自然条件により、2〜3ヶ月かかる自然製法の中で殺菌の繁殖が抑えられ、特有の風味、滋養に富んだ最高品質の『吉野葛』が作られます。

右写真のプールで『吉野葛』を作るそうです!

とても手間暇かけて『吉野葛』が作られているんだなぁと感じました。

薬草を見学した後に、直営店の『葛の館』で葛湯を頂きました。

今まで食べた中で一番おいしい葛湯で、とても感激しました!

皆さんの是非一度行ってみて下さいね。

 

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