季節性うつ病

2015/09/22

漢方のお茶

今日も気持ちのいいお天気ですね!

日照時間が短くなる秋から冬にかけては、精神的にもふさぎがちになる人が増えると言われています。

秋冬に発症するうつ病を季節性うつ病と言います。

これは、秋口はまだ温かいので、身体はまだ夏モードで活動的なままです。

しかし、日照時間は短くなるので、脳は冬モードに切り替わろうとしています。

このため、夏のスタイルに精神が追いつかず、憂鬱な気分になりやすいのがこの時期の特徴です。

気分が落ち込む以外の症状としては、過眠や過食(特に炭水化物や甘いものが欲しくなる)があげられます。

日光を浴びることによって症状が改善されますので、毎日短時間でも外出することが重要です。

季節性うつ病は、北海道や東北など緯度の高い地域で多く発病します。

一日の日照時間が秋に短くなるのが原因ですから、夏と冬の日照時間の格差が大きい高緯度地域に発生しやすいと言われています。

「芸術の秋」と言いますが、秋になると切ない音楽が心にしみるのも、こうした精神と身体のギャップが関係しているようです。

恵木弘著 「四季の漢方シリーズ 秋の養生法」より抜粋

 

 

 

 

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